四つ竹三線 その2 完成編
- 2015/03/19 21:14
- カテゴリー:修理
四つ竹三線、前回の続きです。
皮を張った胴体に棹を差し込んでみました。
隙間を丁寧に埋めた事で、綺麗にフィットしています。
お次はカラクイの修理です。
かなり年代物のカラクイですね~
先端の削りもあまり丁寧ではなく、でこぼこしています。
棹との接触面も綺麗ではありません。
削り直しを行ったカラクイです。
棹の穴とピッタリ合うよう、断面が真円になるように削ります。
同時に、接触面が大きくなるようになるべく表面を平滑に仕上げます。
カラクイを取り付けてみました。
中弦のカラクイは新しい物ですが、「他のカラクイと長さを揃えて欲しい」との希望で短く仕上げてあります。
歌口も新規に取り付けです。
弦が通る溝はなめらかに仕上げているので、弦へのダメージを最小限に抑えます。
直線や角がビシッと決まった歌口は見ていて気持ちがいいですね。
胴体の方は、ティーガーを巻いて完成です!
全体像はこんな感じです。
胴体とカラクイ2本しか無い状態から、こんなに素敵な三線が出来上がりました!
A様、末永くご愛用してくださいね。
※オマケ
演奏時は絵柄がこのように水平になります。