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カテゴリー「修理」の検索結果は以下のとおりです。

破片に注意

  • 2015/10/06 07:40
  • カテゴリー:修理

「破片がポロポロ落ちてくるので、ティーガーを交換して欲しい」

というお客さまが来店されました。

 

破片? 落ちてくる??

 

不思議に思いながらティーガーを外してみると・・・

なるほど、確かに。

 IMG_9595.JPG

 ティーガーの芯材が完全に劣化しており、少し動かすだけで薄い氷が割れるようにポロポロと落ちてくるではありませんか!


かなり古い三線だったそうで、芯の材質によってはこんなこともあるんですね~。

初めての経験でした。

 

ナビィ三線
http://www.nabbie.com/
沖縄県那覇市牧志3-9-11
098-861-3494

四つ竹三線 その2 完成編

  • 2015/03/19 21:14
  • カテゴリー:修理

四つ竹三線、前回の続きです。

 

IMG_0143.jpg

皮を張った胴体に棹を差し込んでみました。

隙間を丁寧に埋めた事で、綺麗にフィットしています。

 

IMG_0145.jpg

お次はカラクイの修理です。

かなり年代物のカラクイですね~

 

IMG_0148.jpg

先端の削りもあまり丁寧ではなく、でこぼこしています。

棹との接触面も綺麗ではありません。

 

IMG_0150.jpg

削り直しを行ったカラクイです。

棹の穴とピッタリ合うよう、断面が真円になるように削ります。

同時に、接触面が大きくなるようになるべく表面を平滑に仕上げます。

 

IMG_0167.jpg

カラクイを取り付けてみました。

中弦のカラクイは新しい物ですが、「他のカラクイと長さを揃えて欲しい」との希望で短く仕上げてあります。

 

IMG_0163.jpg

歌口も新規に取り付けです。

弦が通る溝はなめらかに仕上げているので、弦へのダメージを最小限に抑えます。

直線や角がビシッと決まった歌口は見ていて気持ちがいいですね。

 

IMG_0158.jpg

胴体の方は、ティーガーを巻いて完成です!

 

IMG_0169.jpg

全体像はこんな感じです。

胴体とカラクイ2本しか無い状態から、こんなに素敵な三線が出来上がりました!

A様、末永くご愛用してくださいね。

 

IMG_0141.jpg

※オマケ

演奏時は絵柄がこのように水平になります。

 

四つ竹三線 その1 皮張り編

  • 2015/02/22 00:05
  • カテゴリー:修理

今回の修理依頼は胴体のみのお持ち込みです。

この胴体に皮を張り、新しい棹を取り付けて演奏出来る状態まで仕上げます。

 

IMG_0115.jpg

お預かりした胴体(右)はかなりの年台物。

大きさもちょっと小さめですね。

 

IMG_0117.jpg

まずは皮張りの準備をします。

いつものように、以前に張ってあった皮の残りを綺麗に剥がす所からスタート。

 

IMG_0121.jpg

付着した接着剤もヤスリを使って丁寧に削り取ります。

また、この時点で破損している箇所も補修しておきます。

 

IMG_0122.jpg

次に、新しい棹を胴体に取り付けてブーアティー(分当て:角度調整)をします。

胴体との隙間がかなり開いてますね~

通常は胴体を削って隙間を無くすのですが、裏面の皮が残っているので削る事が出来ません。

こういう場合は…。

 

IMG_0123.jpg

黒木の粉を使って「盛り」を作り、棹との隙間を無くしました。

胴体の丸みとスムーズに繋がるように多少広めの範囲まで盛りを作るのがポイント。

ヤスリで削って形を整え、同時に皮一枚分の隙間も作っておきます。

 

IMG_0111.jpg

そして今回チョイスされた皮はこちら。

鮮やかな色合いが魅力の、四つ竹柄・紫バージョンです。

 

IMG_0126.jpg

さらに張り方にもこだわりの注文が!

「三線を構えた時に、柄が水平に見えるように張って欲しい」とのご注文。

通常の位置より60度左に回転させ、三線の棹を30度持ち上げた際に柄が水平となるように調整しました。

 

IMG_0128.jpg

皮を伸ばして胴体に貼り付けます。

普段と違う事をしていると、ちょっとワクワクしますね~(^^;

 

IMG_0137.jpg

綺麗に張りあがりました!

表面にコーティングをして仕上げます。

棹を取り付けるとどんな感じになるのか、とても楽しみです。

 

四つ竹三線 その2 完成編に続く

マイク付き三線の修理

  • 2014/09/05 01:59
  • カテゴリー:修理

ファイル 19-1.jpg
マイク付き三線の修理をしました。

ファイル 19-2.jpg
「ジャックの調子が悪くプラグが緩い」という症状なのですが、
ジャックがかなり古い物だったので、新品に交換する事に。

ファイル 19-3.jpg
古いジャックを外し、新品のメタル製ジャックを装着。
半田で結線をして完成です。

ファイル 19-4.jpg
新しいジャックの開口部です。
メタル製のジャックはプラ製に比べて、耐久性が高く長持ちします。

マイク付き三線のジャックは消耗品です。
接触が悪い、ガリ音が消えない、緩くなったなどの症状が出始めたら、早めに交換しましょう。

裏側の皮が開いている三線なら、すぐに交換出来ますよ!(^^)

棹の塗り剥がし作業

  • 2014/03/09 00:55
  • カテゴリー:修理

久しぶりに塗り剥がしの依頼が来ました。
黒塗りの棹なので、どんな木質が顔を出すか楽しみです。

ファイル 11-1.jpg
天の裏側です。
ノミを使って慎重に塗装のみを削っていきます。
刃の跡が付かないように神経を使います。

ファイル 11-2.jpg
糸蔵の内側の金塗装も丁寧に削り落とします。

ファイル 11-3.jpg
天部分の剥がしが終わりました。
真っ黒で上等な木質ですね。

ファイル 11-4.jpg
今度は棹部分を削っていきます。
白っぽい部分は表面塗装を剥がすと出てくる下地塗装です。
この部分も綺麗に落とします。

ファイル 11-5.jpg
剥がしが完了しました!
全体がほぼ真っ黒な棹でしたね。
顔中が塗装の破片だらけになるので、顔を洗って終了です!

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