棹がグラグラ動く三線の修理

今月も毎月恒例の修理ラッシュがやってきました!
最近は月に一回は必ず、次から次へと修理の三線が集中して持ち込まれる日があります。


珍しい事にほとんどの三線がハードケースでした。
皆さまの信頼にお応え出来るように、気合いを入れて精一杯努めさせて頂きます!

さて、今回は修理ラッシュよりも少し前に持ち込まれた三線の修理の様子です。
棹のグラグラを直して欲しい」とのご希望だったので、早速状態を確認してみました。

すると・・・


胴体に対して棹が動いているのが分かりますでしょうか?

棹を軽く左右にひねるだけでここまで動きます。

棹と胴体はきちんと固定するのが三線製作の基本中の基本です。
これを怠ると音のエネルギーが損失して音色が悪くなるだけでなく、異音の原因になる事もあります。

また、このような三線を弾くと手にカタカタとした感触がいちいち伝わる事もあるので、練習中のストレスになる可能性もあります。

どこの三線店とは言いませんが、このような問題のある三線を販売してはいけません!(-_-#)
(棹には「2017年」と書かれていたので、古い三線ではありません)


まずはどのくらいの隙間があるのか調べてみました。

胴体の穴の大きさを測ってみた所、およそ25ミリでした。


それに対して棹の太さは21ミリしかありません。

差し引き4ミリ…。

絶句するより他ありません…。


気を取り直して修理開始です!

まずは穴埋ですが、今回はオリジナルと同じ「黒木の粉を固める」方法で穴を埋めました。


黒木の粉が固まったら、棹を何度も差し込みながら削り調整を行います。

緩過ぎず、きつ過ぎない」微妙なラインを狙って0.1ミリ単位で微調整します。


穴の大きさを測るとおよそ21ミリ

ひとまず胴体上部の穴の隙間はなくなりました。


お次は胴体下部の穴の隙間です。

こちらは上部ほどではありませんが、楽器として商品としてありえないレベルの隙間が確認できます。
(今回の修理とは関係ありませんが、皮の張り方もヒドイですね…)


黒木の粉を使って同じように穴埋めを行いました。

また、隙間は「ただ埋めれば良い」という訳ではなく、適切な分当てと両立させなくては意味がありません。


修理が完了しました。

写真では伝わりませんがグラつきは全くなくなり、棹と胴体がしっかりと接合されました。

棹を持ち上げても胴体が抜け落ちてしまう事もありません。

また、弦が素直に振動出来るようになったので、音色や音量の面でも改善が見られました
生まれ変わった三線の音色で、楽しんで練習に励んでくださいね!(^^)

(文・写真:店主)

あなたの三線は大丈夫?

・棹を左右にひねるとカタカタと動く
・弦の交換の時に胴体が抜け落ちてしまう
・ティーガーの紐が棹と胴体の間に入ってしまう

上記のような症状がある場合、棹と胴体の接合に問題のある可能性が高く、修理が必要な場合もあります。
当店でも修理は出来ますが、該当三線が購入店の定める保証期間内の場合は先に購入店へご相談ください。
良心的なお店であれば無料で修理が出来る可能性があります。

★ ナビィ三線へ修理のご依頼・お問い合わせはこちらからどうぞ!
http://www.nabbie.com/postmail/postmail-repair.html

★ 修理・調整の価格はこちらからご確認できます
http://www.nabbie.com/info-repair.html


三線ドックも受付中

三線の健康状態を長く保つために、三線ドックを受けてみませんか?

棹や皮の状態はもちろん、ブーアティー、塗りの状態、カラクイの削り具合、歌口の状態、弦や糸掛け・ウマに至るまでを徹底的にチェック!

検査結果によって修理や調整が必要な場合は、修理内容や費用・期間などもお知らせします。

三線ドックのお申し込みはこちらのフォームから
http://www.nabbie.com/postmail/postmail-repair.html

料金:3,000円(一丁)
所要日数:2~3日(配送期間を除く)

※お電話でもお申し込み・お問い合わせいただけます
098-861-3494ナビィ三線へ電話をする

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です