赤褐色の繊細な木目が上品に透けて見える、縞黒檀の三線です。
型はスタンダードな真壁型。
県内職人により打ち出された棹は直線や曲線に迷いが無く、比屋根氏による鏡面塗装と相まって非常にシャープな出来映えです。
また、真壁型の中では若干肉厚の仕上がりとなっています。
皮は破れる心配のない強化張りを合わせました。
張りの強さは八分張り。
早弾きにも情け歌にも対応出来る、余裕のある豊かな音色です。
ティーガーは三線好きなウチナーンチュに人気の高い「龍刺繍」をチョイス。
龍の赤い背びれに合わて紐と糸掛けの色も赤に統一し、琉球王朝時代の雰囲気を感じさせる逸品に仕上がりました。
型 | 真壁型 |
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棹材 | 海外産縞黒檀(カマゴン) |
棹製作者 | 県内職人 |
塗装 | スンチー塗り(比屋根良章) |
胴体 | 通常型 |
皮 | 蛇皮強化張り(八分張り) |
カラクイ | スイムディ(黒檀、樹脂) |
歌口 | 牛骨 |
ティーガー | 龍刺繍 |
皮張り 組立 仕上 | ナビィ三線 |
天部分です
光の加減により木目の濃淡が変化します
天(正面)
天(右斜め)
天(裏)
天の裏側には
流れるような優雅な模様が入っています
鳩胸の少し上にも
星雲のような特徴的な模様が入っています
ティーガーは緑地に龍の刺繍が入った物をチョイス
紐の色も赤で合わせました
糸掛けにはティーガーのアクセントカラーである
赤を合わせました
歌口の高さはおよそ0.8mm
精度の高いシャープな仕上がりです
鳩胸部分での弦の浮き上がりは
およそ5.8mmです
カラクイは丁寧に削り
回しやすさと美しさを両立しました
鳩胸の右側には
褐色の模様が浮き上がります
棹と胴体は隙間無く
ピッタリと仕上げてあります
爪裏部分は
総取り加工が施されています
この付近にも特徴的な
模様が見受けられます
皮は強化張りで仕上げました
張り具合は八分張りです
胴体(裏)
全体像(正面)
全体像(右斜め)
全体像(左斜め)