琉歌・恋歌の情景
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「琉歌・恋歌の情景」
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098-861-3494
収録内容
記法 | |
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著者 | 船越義彰 |
監修 | |
イラスト | |
編者 | |
発行 | ニライ社 |
発行日 | 2007/05/15 |
ISBN | 978-4-931314-66-5 |
サイズ | A5 |
- 夢のつれなさや
- 干瀬にをる鳥や満潮恨みゆり
- たまさかの今宵鳥や歌らはも
- もしか夜の明けてよそしらばきやしゆが
- 枕ならべたる夢のつれなさや
- おぞで取て投げる科もないぬ枕
- 我身や無蔵とまい無蔵やわぬとまい
- 語らても互にい言葉や残て
- 忍で行くこころよそ知らねども
- 捨てられる我身の恨みないぬおきゆめ
- 一夜手枕に千の夜はこめて
- 拝でなつかしややまづせめてやすが
- よその目の繁さしばし待ちめしやうれ
- 忘るなよ今宵袖の振合わせや
- 鐘よ恨みても鳥よ恨みても
- 花の下紐やかりそめに解くな
- 里が手になれし花の下紐や
- 面影と夢のいかな責めらはも
- あらはれててやり里一人なしゆめ
- 夜咲きゆる花や匂ひどかん知ゆる
- 鳥うたてだいんすかに苦しやあすが
- 手枕の情け語らゆる中に
- 鳥やうたらはも夜や明けてくいるな
- 宵の間や互に袖よかさべても
- 闇の夜の間や我身とまいて拝ま
- 暁やなゆいいきやおさうずめしやいが
- のが急ぎめしやいる月も照り清らさ
- さらば立ち別らよそ目ないぬうちに
- あけやう別れとて焦がれ死なよりや
- 惜しむ夜や更けて明け雲や立ちゆい
- 夢のゆくえ
- 乱れ髪やてもいきやす梳かれゆが
- 涙袖ぬらちあかぬ振別れの
- 里と御衣かさべ別ち袖ぬけば、
- 手枕のうちに契り物語り
- かさべたる御衣の匂ひやちやうもとめて
- 別て面影の立たばぬきめしやうれ
- ただしばしともて仮寝しやる宿の
- 忍びごとやれば残すい言葉も
- あかいづ羽御衣や濡れらはもばかり
- ふやかれてあとの名残ないぬごとに
- 思まぬ故からど義理にことよせる
- やがて来ゆんともて松の下露に
- 拝まねばのよでこの哀れしやべが
- よも面のきよらさどく頼でをるな
- 思ぬ故からど覚出しもしゆゆる
- 思て思まぬふりしゆらんでどしゆすが
- 約束のあてど寝屋の戸はたたく
- あひやんがれ浮世義理のないぬあれば
- 花当の里前花持たちたばうち
- 浮世ならひともて無蔵戻ちあとに
- かに惜しさあるゑ忍でふやはちやる
- 義理ともて恋路忘られてからや
- 恋しあかつらの波に裾ぬらち
- 面影の立たば沙汰よしゆんと思れ
- あまりどく鳴くな野辺のきりぎりす
- おそで恋しさや夢にお行逢拝で
- いきやしがな我身の赤糸御衣やとて
- かなし面影
- 誰よ恨みとて鳴きゆが浜千鳥
- 朝夕さもお側拝みなれ染めの
- 遊び面影やまれまれどたちゆる
- 頼む夜やふけておとつれもないらぬ
- こころあてからや海山の底も
- ともに眺めたる人のをてからや
- 枕よりほかに誰が知ゆが涙
- 恋忍ぶ夢の行きつかぬうちに
- 面影や朝夕我が袖にすがれ
- 面影の立ちゆす誰がしちやるわざが
- 夢の通はしにあはれ尋ねらば
- のがすどく我身に物よ思はしゆる
- 秋の夜はいつも閨の戸はあけて
- むつれたる昔のよで忘やべが
- 思ひきやけもすらぬ拝で嬉しさの
- 明日からの明後日里が番上り
- 月の夜も夜ゑ闇の夜も夜ゑ
- あはぬ夜のつらさよそに思ひなちやめ
- 一期このことゑ夜々の夜々ごとに
- 夢の間にしのぶ手枕の匂ひ
- 添たる夜やいつか玉黄金お側
- 寝ても面影の忘ららぬ故ど
- よそ自恥しちど思ぬふりしちゆる
- 目にも見られらぬ手にも取られらぬ
- 我が思るごとに里がども思めば
- 我肝病ますんでぃどぅどなん島渡りおぅたんな
- なんた浜までや妻に送られて
- しほらし思無蔵
- 諸屯女童の雪の色の歯茎
- 津堅と久高と舟橋架けて
- 語らてもしほらしやしほらし思無蔵が
- 謝敷板干瀬にうちやり引く波の
- あんぐわ玉乳小昼や押し隠し
- 津堅渡の渡中汗はてど漕ぎゆる
- 与那の高坂や汗はてど登る
- 別れ路のつめて近くなてくれば
- 主の前御状をがで読み開く時や
- 無蔵やなま童もの言れば泣きゆい
- 焦がれゆる恋路知らな思童
- 昼やちやうも里とな原々しゆゆり
- 伊野波の石こびれ無蔵つれてのぼる
- 仲風
- 夢かうつつか幻か
- 恋に限りのあるものゑ
- 石の火かわが胸や
- よそ目忍ぶな玉黄金
- 赤田門やつまるとも
- 語て呉れ漕ぎ渡ら
- 語りたや語りたや
- 著者詠 慕情(うむい)
- あとがき
- 索引(上の句)
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